西表島北北東海底火山[いりおもてじまほくほくとうかいていかざん] Submarine Volcano NNE of Iriomotejima
北緯 24°34' 東経 123°56' 水深 -200m |
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概要
1924 年10 月31 日に島の北北東約20km の沖合で突如海底噴火、翌日は付近海面一帯に多量の軽石が漂流、その後黒潮の流れで日本各地に漂着。噴出物のSiO2 量は77.0 wt.% である。
噴火活動史
各火山について、地質学的な研究によってわかっている有史以降の火山活動を記載した。
- 西表島北北東海底火山 有史以降の火山活動(▲は噴火年を示す)
年代 現象 活動経過・被害状況等 ▲1924(大正13)年 大規模:マグマ水蒸気噴火 or マグマ噴火、(海水変色) 10月31日。(海上浮遊軽石)。噴火場所は西表島北北東沖。
多量の軽石が日本各地に漂流。
マグマ噴出量は0.4 DREkm3。(VEI5)
※以後、変色水等の異常現象は認められていない。1991(平成3)年 地震 1 月23日島の北部~沖合で地震群発開始。以後1992 年(平成4年) 12月頃まで大きく 3回群発地震発生。非常に活発な群発地震で、西表測候所で多数有感。 2000(平成12)年~2001(平成13)年 地震 11月14日、島北部でM4.4(西表島で震度5 弱)。翌年 4月30日までに 39回の有感地震。この地震による被害はなかった。 噴火イベントの年代、噴火場所、噴火様式等については、(国研)産業技術総合研究所の活火山データベース(工藤・星住, 2006) および海域火山データベース(海上保安庁海洋情報部、2006)を参考に、文献の追記を行った。
「概要」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付している。詳しくはこちらを参照のこと。