硫黄鳥島[いおうとりしま] Io-Torishima


北緯 27°52′52″ 東経 128°13′21″ 標高 212m(方位)(標高点・独自に計測)
硫黄鳥島地図
硫黄鳥島写真

硫黄鳥島全景 南方から 2011年11月24日 海上保安庁撮影



概要

 安山岩質の2火山が接合した長径(南東-北西)2.7 km、幅1 kmの島。北西側にある島内最高の硫黄岳は溶岩ドームの形態であり、山頂には直径約500 mの火口が存在する。火口壁の数ヶ所には活発な噴気孔がある。南東側の火山はグスクとよばれ、直径500 mの火口をもつタフリングの形態を示す。火口内には扁平な溶岩ドームが存在し、北側火口壁には弱い噴気孔がある。歴史時代の爆発はすべて硫黄岳の火口で発生したが、火山体としてはグスク火山の方が新しい。構成岩石のSiO2量は52.1~60.2 wt.% である。噴火のため全島民が再三離島し、現在無人島。火山名として「沖縄鳥島」という名が用いられたこともある。最近の地震観測により、規模は小さいが地球潮汐に連動した地震活動があることがわかった。



噴火活動史

 各火山について、地質学的な研究によってわかっている過去1万年の火山活動史を記載した。また、過去1万年間の噴火活動と有史以降の火山活動とに分けて記載した。


「概要」、「過去1万年間の噴火活動」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付している。詳しくはこちらを参照のこと。



噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報


火山活動解説資料



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