三瓶山[さんべさん] Sanbesan
北緯 35°08′26″ 東経 132°37′18″ 標高 1,126m (男三瓶山)(三角点・三瓶山) |
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![]() 三瓶山全景 三瓶山北側から 大田市観光振興課提供 |
概要
三瓶山は島根県西部に位置する、頻繁に爆発的噴火活動を行なってきた火山である。約10万年前から活動を開始し、何度かのプリニー式噴火と火砕流噴火が確認されている。中央部には直径約4.5kmのカルデラがあり、その中にはいくつかの溶岩ドームがある。構成岩石のSiO2量は63.9~72.1wt.%である。
噴火活動史
各火山について、地質学的な研究によってわかっている過去1万年の火山活動史を記載した。また、過去1万年間の噴火活動と有史以降の火山活動とに分けて記載した。
- 過去1万年間の噴火活動
約1万年前以降には、約4500年前、約3600年前、それ以降で時期不詳の少なくとも3回の火山活動があったと推定されている。これらの火山活動の噴出物は主にデイサイトで、降下火山灰、火砕流、溶岩の噴出、火砕丘の形成、火山泥流の発生などが知られている。特に火砕流および火山泥流は遠方にまで到達した実績がある。
噴火イベントの年代、噴火場所、噴火様式等については、(国研)産業技術総合研究所の活火山データベース(工藤・星住, 2006)を参考。
- 三瓶山 有史以降の火山活動
記録に残る火山活動はない。
「概要」、「過去1万年間の噴火活動」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付している。詳しくはこちらを参照のこと。
噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報
火山活動解説資料
- 三瓶山の火山活動解説資料
気象庁が実施した火山観測データの解析結果や、火山活動の診断結果を掲載します。定期的または必要に応じて臨時に公表します。