横岳[よこだけ] Yokodake
北緯 36°05′14″ 東経 138°19′13″ 標高 2,480m (横岳)(標高点) |
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![]() 横岳全景 蓼科山山頂から 2004年 6月 4日 西来邦章撮影 |
概要
横岳は、長野県中東部の八ヶ岳火山列北端に位置し、厚い溶岩流と溶岩ドームからなる、東西4km、南北 2kmの小規模な火山である。火山体は10のユニットに区分され、その多くは溶岩である。中でも山体南側に位置する八丁平溶岩(Y9)は地形がきわめて新鮮で植生もほとんど発達しておらず、この溶岩の下位にあたると思われる水蒸気テフラの直下の土壌は、放射年代測定によると約600~800年前のものであると測定されている。このことから、その頃に溶岩流を流出する噴火が発生したものと判断される。構成岩石のSiO2量は60.2~66.2wt.%である。
噴火活動史
各火山について、地質学的な研究によってわかっている過去1万年の火山活動史を記載した。また、過去1万年間の噴火活動と有史以降の火山活動とに分けて記載した。
- 過去1万年間の噴火活動
1万年間の詳細な活動は不明であるが、最新の降下火砕物は約800年前に噴出したと考えられ、その噴火に伴って八丁平溶岩が噴出した可能性がある。
噴火イベントの年代、噴火場所、噴火様式等については、(国研)産業技術総合研究所の活火山データベース(工藤・星住, 2006)を参考。
- 横岳 有史以降の火山活動
記録に残る火山活動はない。
「概要」、「過去1万年間の噴火活動」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付している。詳しくはこちらを参照のこと。