地震防災対策強化地域判定会会長会見(定例)
報道発表日
平成20年9月29日
概要
現在のところ、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていません。
本文
第268回地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会記者説明コメント
最近の東海地域とその周辺の地震・地殻活動
現在のところ、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていません。
1.地震活動の状況
全般的には顕著な地震活動はありません。
引き続き、静岡県中西部のフィリピン海プレート内ではマグニチュード3.5以上の地震の発生頻度は少なく、愛知県の地殻内では地震活動がやや活発な状態になっています。その他の地域では概ね平常レベルです。
なお、長野県南部から愛知県にかけてのプレート境界付近で8月25日頃~9月4日及び9月7日~8日にかけて深部低周波地震が観測されました。
2.地殻変動の状況
全般的には注目すべき特別な変化は観測されていません。
GPS観測及び水準測量の結果では、御前崎の長期的な沈降傾向はこれまでと同様に継続しています。
なお、長野県南部から愛知県にかけてのプレート境界付近における「短期的ゆっくり滑り」に起因すると見られる地殻変動が8月25日頃~9月4日にかけて周辺の歪計等で観測されました。この付近では同様の現象が本年1月にも観測されています。
問い合わせ先
地震火山部 地震予知情報課
電話:03-3212-8341 (内線)4576
関連資料
- 1.記者説明コメント及び添付資料[PDF形式:1.7MB]
- 2.気象庁資料[PDF形式:3.6MB]
- 3.国土地理院資料[PDF形式:430KB]
[地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会では、気象庁のほか国土地理院、独立行政法人防災科学技術研究所、独立行政法人産業技術総合研究所の資料を用いて議論が行われています。また、気象庁の地震活動資料には、防災科学技術研究所や大学等関係機関のデータも使われています。]