地震防災対策強化地域判定会会長会見(定例)
報道発表日
平成15年3月28日
本文
第206回地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会記者説明コメント
最近の東海地域とその周辺の地震・地殻活動
静岡県中部から西部では、微小地震がやや多くなっています。一方、浜名湖直下では、活動が低下しているように見えます。全体としては、落ち着いた状況にあります。
東海地域及びその周辺において、一昨年からの長期的な地殻変動が依然継続しています。その原因となるプレート境界のゆっくり滑りの状況に特段の変化は見られません。
現在のところ、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていません。
(解説)
地震活動については、静岡県中部から西部では、地殻内およびフィリピン海プレート内とも微小地震が平常よりやや多くなっています。一方、浜名湖直下では、2002年の秋頃から地震活動が低下しているように見えます。このような変化はあるものの地震活動は全体としては、落ち着いた状況にあります(詳細は資料1を参照してください)。
地殻変動については、2001年の春頃から国土地理院のGPS観測網によって東海地域の広域で検出された非常にゆっくりとした非定常的な動きは、依然として継続していますが、その原因となるプレート境界のゆっくり滑りの状況に特段の変化は見られません。
このように現在のところ、直ちに東海地震に結びつくような変化は観測されていませんが、気象庁では今後とも注意深く監視を続けて行きます。
問い合わせ先
地震火山部 地震予知情報課
電話:03-3212-8341 (内線)4576
関連資料
- 1.地震活動に関する資料[PDF形式:401KB]
- 2.地殻変動に関する資料[PDF形式:156KB]
- 3.東海・南関東地域の地震活動(2003年2月)[PDF形式:156KB]
- 4.東海・南関東地域の地震活動(2003年3月)[PDF形式:132KB]
[地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会では、気象庁のほか国土地理院、独立行政法人防災科学技術研究所、独立行政法人産業技術総合研究所の資料を用いて議論が行われています。また、気象庁の地震活動資料には、防災科学技術研究所や大学等関係機関のデータも使われています。]