地震防災対策強化地域判定会会長会見(定例)
報道発表日
平成15年2月24日
本文
第205回地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会記者説明コメント
最近の東海地域とその周辺の地震・地殻活動
東海地域の地殻内の地震活動は平常レベルです。フィリピン海プレート内はやや地震が多くなっています。
東海地域及びその周辺において、一昨年からの長期的な地殻変動が依然継続しています。その原因となるプレート境界のゆっくり滑りの状況に特段の変化は見られません。
現在のところ、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていません。
(解説)
地震活動については、地殻内の活動は平常レベルの範囲です。フィリピン海プレート内の活動は地震回数が平常よりやや多くなっていますが、特段の変化とはみていません(詳細は資料1を参照してください)。
地殻変動については、2001年の春頃から国土地理院のGPS観測網によって東海地域の広域で検出された非常にゆっくりとした非定常的な動きは、依然として継続していますが、その原因となるプレート境界のゆっくり滑りの状況に特段の変化は見られません。
このように現在のところ、直ちに東海地震に結びつくような変化は観測されていませんが、気象庁では今後とも注意深く監視を続けて行きます。
問い合わせ先
地震火山部 地震予知情報課
電話:03-3212-8341 (内線)4576
関連資料
- 1.地震活動に関する資料[PDF形式:209KB]
- 2.地殻変動に関する資料[PDF形式:1168KB]
- 3.東海・南関東地域の地震活動(2003年1月)[PDF形式:162KB]
- 4.東海・南関東地域の地震活動(2003年2月)[PDF形式:135KB]
[地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会では、気象庁のほか国土地理院、独立行政法人防災科学技術研究所、独立行政法人産業技術総合研究所の資料を用いて議論が行われています。また、気象庁の地震活動資料には、防災科学技術研究所や大学等関係機関のデータも使われています。]