地震防災対策強化地域判定会会長会見(定例)

報道発表日

平成15年1月27日

本文

第204回地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会記者説明コメント

最近の東海地域とその周辺の地震・地殻活動

 東海地域の地震活動は、地殻内およびフィリピン海プレート内ともに平常レベルです。
 1月19日に東海道沖の、東海地震の想定震源域から南西にやや離れた場所で、M5.3の地震が発生しました。この地震はプレート境界付近の逆断層型の地震で、圧力軸の方向はフィリピン海プレートの沈み込み方向とおおむね一致する西北西-東南東方向でした。この地震によりM4以上の余震が3個発生するなど、一時活動が活発化しましたが、その後ゆっくりと減衰しています。なお、この地震活動の前後で、想定震源域内の地震活動・地殻変動に特段の変化は見られません。
 東海地域及びその周辺において、一昨年からの長期的な地殻変動が依然継続しています。その原因となるプレート境界のゆっくり滑りの状況に特段の変化は見られません。
 現在のところ、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていません。

(解説)

 地震活動については、地殻内及びフィリピン海プレート内の活動とも、平常のレベルです。
 地殻変動については、2001年の春頃から国土地理院のGPS観測網によって東海地域の広域で検出された非常にゆっくりとした非定常的な動きは、依然として継続していますが、その原因となるプレート境界のゆっくり滑りの状況に特段の変化は見られません。
 東海道沖の、東海地震の想定震源域から南西にやや離れた場所で、M5.3の地震が発生しました(詳細は、「資料3」を参照してください)が、この地震活動の前後で、想定震源域内の地震活動・地殻変動に特段の変化は見られません
 このように現在のところ、直ちに東海地震に結びつくような変化は観測されていませんが、気象庁では今後とも注意深く監視を続けて行きます。


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問い合わせ先

地震火山部 地震予知情報課
電話:03-3212-8341 (内線)4576

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