地震防災対策強化地域判定会会長会見(定例)
報道発表日
平成14年11月25日
本文
第202回地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会記者説明コメント
最近の東海地域とその周辺の地震・地殻活動
東海地域の地震活動は、地殻内およびフィリピン海プレート内ともに平常レベルです。
東海地域及びその周辺において、昨年からの長期的な地殻変動が依然継続しています。その原因となるプレート境界のゆっくり滑りの状況に特段の変化は見られません。
なお、前回報告した御前崎付近の沈降不足現象は、その後の国土地理院のGPS観測によれば、進行しているようには見えません。また、周辺の体積歪計にも変化は認められません。
現在のところ、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていません。
(解説)
地震活動については、地殻内及びフィリピン海プレート内の活動とも、平常のレベルです。
地殻変動については、昨年の春頃から国土地理院のGPS観測網によって東海地域の広域で検出された非常にゆっくりとした非定常的な動きは、依然として継続していますが、その原因となるプレート境界のゆっくり滑りの状況に特段の変化は見られません。なお、前回報告した国土地理院の水準測量及びGPS観測による御前崎付近の沈降不足現象は、その後のGPS観測によれば、進行しているようには見えません。また、周辺に設置されている気象庁の体積歪計でも変化は認められません(詳細は、「資料3」の解説を参照して下さい)。
このように現在のところ、直ちに東海地震に結びつくような変化は観測されていませんが、気象庁では今後とも注意深く監視を続けて行きます。
問い合わせ先
地震火山部 地震予知情報課
電話:03-3212-8341 (内線)4576
関連資料
- 1.地殻内の地震活動の評価[PDF形式:64KB]
- 2.フィリピン海プレート内の地震活動の評価[PDF形式:66KB]
- 3.地殻変動の評価[PDF形式:176KB]
- 4.東海・南関東地域の地震活動(2002年10月)[PDF形式:80KB]
- 5.東海・南関東地域の地震活動(2002年11月)[PDF形式:66KB]
[地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会では、気象庁のほか国土地理院、独立行政法人防災科学技術研究所、独立行政法人産業技術総合研究所の資料を用いて議論が行われています。また、気象庁の地震活動資料には、防災科学技術研究所や大学等関係機関のデータも使われています。]