伊豆東部の地震活動の特徴

 静岡県伊東市の沿岸から沖合にかけて、主に川奈崎の沖合を中心とした北西-南東方向のおよそ20kmの範囲では、過去に何度も群発地震が発生しています。 一つの群発地震の活動期間は数日から10日程度ですが、長いものでは1か月程度続いたことがあります。 群発地震の活動域が伊東市の市街地に近いことから、M5クラスの地震が発生すると伊東市を中心として震度5弱程度の強い揺れが予想され、場合によっては被害を伴うことがあります。 これまでに発生した最大の地震は1980年のM6.7の地震です。

伊豆東部の群発地震の活動域
伊豆東部の群発地震の活動域。これまでに発生した群発地震の震源を灰色で示している。


このような群発地震活動が、1978年以降これまでに49回発生しています。 1998年までは活発な活動が発生していましたが、その後、活動はやや低調になり、 群発地震活動期間中の地震回数も以前に比べて少なくなる傾向がみられます。 2012年以降は、群発地震活動は発生していません。

群発地震活動の年別回数と回数積算
群発地震活動の年別回数(棒グラフ)と回数積算(折れ線グラフ)

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