月の概況

 月前半は日本付近を移動性高気圧と低気圧とが交互に通過した。移動性高気圧は本州南海上から日本付近を覆うことが多かった。2日頃、7日頃、12日頃には低気圧が日本付近で発達し、千島方面やサハリン方面に進んだ。特に12日頃通過した低気圧の影響により、12日には全国的に南よりの強風が吹き、突風による被害が発生した。フェーン現象により北陸地方や東北地方内陸部では高温になった。また、九州地方南部、四国地方、東海地方南部では大雨となった。月後半は本州南海上の20°N~30°N帯に前線が停滞した。前線の影響のため18~20日には鹿児島県で、23日と25日には沖縄県で大雨になった。一方、50°N帯を低気圧が通過することが多く、これらにはさまれた本州付近は移動性高気圧におおわれることが多かった。
 月平均気温は北海道の一部などで平年を下回ったほかは平年を上回った。月降水量は九州・奄美地方、中国地方西部などで平年を上回ったほかは平年を下回り、東北地方の一部では平年比が10%を割った。若松(9.0㎜)、宮古(5.5㎜)、山形(5.0㎜)、仙台(6.5㎜)の各官署では10㎜未満であった。月間日照時間は九州・四国地方の大半などで平年を下回ったほかは平年を上回った。








月の気候図
自動 停止

4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
停止 を押すと停止し、月にマウスを合わせて見る画面に戻ります。