月の概況

 中・下旬はオホーツク海高気圧の影響により全国的に低温が続いた。また、月を通して本州南岸付近に前線が停滞することが多かった。
 4~6日には低気圧、前線の影響により関東地方北部などで大雨、強風に見舞われた。8日に黄海にあった低気圧が発達しながら北東進し、前線が9日から10日にかけて次第に南下し、11日には本州南岸に停滞する前線上を小低気圧が北東進した。このため8~11日には北陸地方、近畿地方などで大雨になった。中旬にはオホーツク海高気圧が日本付近を覆い、北海道では低温傾向が続いた。14日~15日には寒冷低気圧が日本海中部に停滞したため、大気の状態が不安定になり、東北地方~近畿地方で強いにわか雨や雷雨になった。青森県下で直径13㎜くらいのひょうが降り、農作物に被害が出た。22~26日には梅雨前線の活動が活発になり、東北地方南部から西の地方では雷を伴った強い雨が降った。特に九州地方南部では連日100~200㎜の雨が降り続いた。下旬後半にはオホーツク海高気圧の勢力が強まり、全国的に気温が下がった。
 月平均気温は九州地方北部・中国地方西部を中心に、大部分の地域で平年を下回った。月降水量は道央・道南地方、道東地方の一部、東北地方の一部、関東甲信地方、北陸地方、東海・近畿地方の一部、九州地方南部などで平年を上回り、道北地方、中国地方、九州地方北部などで平年を下回った。月間日照時間は北海道~近畿地方の大部分、九州地方の大部分などで平年を下回り、中国地方、南西諸島などで平年を上回った。


月の気候図
右側の月にマウスを合わせると、その月の気温等の平年差(比)図を連動してみることができます。
上の自動 を押すと、月の画面の動きが自動になります。