月の概況

 太平洋高気圧の北への張り出しが弱く、1~25日、梅雨前線は30°N以南に位置することが多かった。
 5月末に発達した低気圧が北海道南部を通過し、通過後シベリアから寒気が南下した。1~4日には北海道で朝の最低気温が平年に比べ3~4℃低く、1日網走で降雪を観測した。8~14日、オホーツク海高気圧の影響により、東日本の太平洋側では低温となった。7~10日、オホーツク海高気圧に低気圧が進路を阻まれ、北海道~関東地方付近で停滞した。3日には関東甲信地方などで、9日には関東地方で、ひょうを伴う雷雨があった。18~24日には東日本上空にやや強い寒気の流入があり、東北地方、関東甲信地方などで雷雨が多発した。特に20日には関東地方北部を中心に雷が発生し、栃木県では集中豪雨の被害を受けた。20~23日には低気圧、前線の影響により、奄美大島、徳之島、鹿児島県南部で大雨になった。26~30日には梅雨前線が本州南岸付近に停滞した。26~27日には、九州地方北部~中国地方西部で、29日には九州地方北部で大雨になった。
 月平均気温は東北地方太平洋側・関東甲信地方・北陸地方を中心に大部分の地域で平年を下回った。月降水量は関東甲信・北陸地方の一部、南西諸島の一部などで平年を上回ったほかは平年を下回り、北海道の一部では平年比が10%を割った。稚内(3.0㎜)、室蘭(6.0㎜)の各官署では10㎜未満であった。月間日照時間は北海道の大部分、東北地方北部の日本海側、近畿地方~九州地方などで平年を上回り、道北地方のオホーツク海側では平年比が160%を超えた。一方、東北地方太平洋側、関東甲信地方、北陸地方、南西諸島などでは平年を下回った。




月の気候図
右側の月にマウスを合わせると、その月の気温等の平年差(比)図を連動してみることができます。
上の自動 を押すと、月の画面の動きが自動になります。