低気圧と前線による大雨 令和7年(2025年)8月6日~8月12日 (速報)
8月6日から8月12日にかけて、北日本から西日本にかけての広い範囲で大雨となった。大雨となった地域では、複数の地点で3時間降水量や24時間降水量が観測史上1位の値を更新するなど、記録的な大雨となり、総降水量が600ミリを超えた地点や、平年の8月の月降水量の3倍以上となった地点があった。
8月6日から8月12日にかけて、北日本から西日本にかけての広い範囲で大雨となった。大雨となった地域では、複数の地点で3時間降水量や24時間降水量が観測史上1位の値を更新するなど、記録的な大雨となり、総降水量が600ミリを超えた地点や、平年の8月の月降水量の3倍以上となった地点があった。
8月6日から8日にかけて、朝鮮半島付近にあった前線を伴った低気圧が北日本を通過して千島近海に進み、前線が日本付近に停滞した。
北日本を通過した低気圧や日本付近に停滞した前線、前線上に発生した低気圧に向かって日本の南や東シナ海から暖かく湿った空気が流れ込んだため、北日本から西日本の広い範囲で大気の状態が非常に不安定となり、北陸地方や九州を中心に記録的な大雨となった。
6日から7日は低気圧や前線の影響で石川県では線状降水帯が発生するなど、北陸地方で大雨となった。8日は前線が九州付近に南下して鹿児島県で線状降水帯が発生し、大雨特別警報を発表するなど、九州南部で大雨となった。9日から11日は前線が九州付近に停滞して、福岡県、山口県、大分県、熊本県、長崎県で線状降水帯が繰り返し発生し、熊本県には大雨特別警報を発表するなど、九州北部地方を中心に大雨となった。
上記の地域では、複数の地点で3時間降水量や24時間降水量が観測史上1位の値を更新するなど、記録的な大雨となり、6日から12日にかけての総降水量が600ミリを超えた地点や、平年の8月の月降水量の3倍以上となった地点があった。
これらの大雨により、北日本から西日本の日本海側を中心とした地域及び九州地方において、土砂災害や浸水による被害が発生した。
また、この期間は北日本から西日本にかけて大気の状態が非常に不安定であったため、発達した積乱雲により、突風の被害が発生した所があった。
本資料は、当該期間における観測データや防災気象情報の発表状況を取りまとめたものである。
資料全文は、こちらです。
気象庁大気海洋部気象リスク対策課 電話 03-6758-3900(内線 4256、4257)
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