災害をもたらした気象事例

台風第21号、秋雨前線
平成16年(2004年) 9月25日~9月30日
三重県では1時間に130mmを超える猛烈な雨。
 尾鷲の日降水量740.5mm。
災害概要
死者26名、行方不明者1名、負傷者107名
住家全壊75棟、半壊818棟、一部損壊1,629棟
床上浸水5,385棟、床下浸水15,431棟など
(消防白書より)
概要
 9月21日03時にグアム島の西南西海上で発生した台風第21号は、発達しながら北西に進み、26日に強い勢力で沖縄本島と宮古島の間を通過した。 27日に東シナ海でほとんど停滞した台風は、その後進路を北東に変えて進み、29日08時半頃、暴風域を伴って鹿児島県串木野市付近に上陸した。15時過ぎ、 高知県宿毛市付近に再上陸した後、20時半頃、大阪市付近に再上陸し、北陸地方を通って、30日09時に東北地方で温帯低気圧となった。
 29日07時50分までの1時間に尾鷲(三重県尾鷲市)で133mm、09時40分までの1時間に宮川(三重県宮川村)で139mmの猛烈な雨を観測するなどし、台風と前線の影響による期間降水量量は、尾鷲で900mmを超えたほか、四国地方や近畿地方で400mm、東北北部で250mmを超えた所があった。
 この台風の影響により、三重県宮川村で大規模な土砂災害が発生した。また、愛媛県新居浜市と四国中央市を結ぶ高速道路、国道が多数の土砂崩れにより分断される被害が発生した。
台風経路図 期間降水量
期間内最大風速
期間内最大瞬間風速
期間内での観測値
気象官署での観測値
アメダスでの観測値
沿岸波浪計での観測値
検潮所での観測値
それぞれの図に、マウスを合わせてクリックすると、大きく表示されます。