災害をもたらした気象事例

台風第21号
平成14年(2002年) 9月30日~10月3日
関東南部に上陸し、北日本を縦断。
 関東から北日本の太平洋側で暴風。
 静岡県石廊崎で最大瞬間風速53.0m/s
災害概要
死者4名、負傷者108名
住家全壊14棟、半壊61棟、一部損壊3,441棟
床上浸水304棟、床下浸水1,922棟など
(消防白書より)
概要
 9月27日03時に、南鳥島の南海上で発生した台風第21号は、発達しながら西に進み、30日に沖の鳥島の北海上で進路を北に変え、速度を上げながら日本の南海上を北北東に進んだ。台風は、強い勢力のまま10月1日20時頃神奈川県三浦半島を通過し、21時半頃神奈川県川崎市付近に上陸した。その後関東地方、東北地方を通過し、2日06時頃北海道苫小牧市付近に再上陸した。その後、北海道を北に進み、2日15時にサハリンの西海上で温帯低気圧に変わった。
 この台風による期間降水量は、箱根(神奈川県箱根町)で346mmとなったほか、東海、関東から東北南部の山沿いで200mm以上となった。また、広尾(北海道広尾町)で198mmなど北海道の一部でも大雨となった。また、台風の中心付近で特に風が強く、石廊崎(静岡県南伊豆町)で最大瞬間風速53.0m/sを記録したほか、伊豆諸島、関東南部、東北、北海道で最大瞬間風速が40m/sを超えたところがあった。
台風経路図 期間降水量
期間内最大風速
期間内最大瞬間風速
期間内での観測値
気象官署での観測値
アメダスでの観測値
沿岸波浪計での観測値
検潮所での観測値
それぞれの図に、マウスを合わせてクリックすると、大きく表示されます。