災害をもたらした気象事例

梅雨前線
平成2年(1990年) 6月2日~7月22日
九州地方を中心に大きな被害
死者32名、負傷者109名
住家全壊219棟、半壊290棟
床上浸水10,186棟、床下浸水39,419棟
(防災白書、消防白書)
概要
 平成2年の梅雨入り、梅雨明けは一部を除いてほぼ平年並みであった。梅雨期間の降水量は、九州、東北で多かったほか、平年の70%程度で、関東甲信では50%と少なかった。
 一方、この期間に、九州地方、東北地方を中心にしばしば大雨があり、特に6月27日には北陸から東北南部にあった前線上を低気圧が東進したため、鳥海山(山形県遊佐町)で日降水量392mmのほか、山形、秋田、宮城の各県で日降水量100~200mmとなり、浸水などの被害があった。 6月28日から7月3日にかけて、前線が停滞した九州地方で大雨となった。特に7月2日には阿蘇乙姫(熊本県阿蘇町)で日降水量448mmを観測したほか、熊本、佐賀、長崎県で日降水量が300mmを超えた所があった。このため、土砂崩れ、浸水等により大きな被害があった。
天気図(7/2 09h) 期間降水量
降水量時系列図(鹿北)
降水量時系列図(嬉野)
期間内での観測値(6/2-6/23)
気象官署での観測値
アメダスでの観測値
期間内での観測値(6/24-7/7)
気象官署での観測値
アメダスでの観測値
期間内での観測値(7/8-7/22)
気象官署での観測値
アメダスでの観測値
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