災害をもたらした気象事例

台風第20号
昭和54年(1979年) 10月10日~10月20日
日本列島縦断、全国で暴風。
死者110名、行方不明者5名、負傷者543名
住家全壊139棟、半壊1,287棟
床上浸水8,156棟、床下浸水47,943棟など
(消防白書より)
概要
 10月6日にトラック島の南東海上で発生した台風第20号は、12日には中心気圧が870hPaと、観測史上世界で最も低い気圧となるなど猛烈に発達した。 その後やや衰えたものの、非常に強い勢力を保ったまま西日本に接近し、19日朝、和歌山県白浜町付近に上陸した。 その後本州を縦断し東北地方から海上に出て、北海道東部に再上陸し、温帯低気圧に変わって再び発達した。
 この台風は大型で暴風域が広く、ほぼ全国を暴風域に巻き込んだ。 館山(千葉県館山市)で50.0m/s、網走(北海道網走市)で37.4m/sの最大瞬間風速を観測するなど全国各地で暴風が吹いた。19日には、静岡県石廊崎で8.24mの有義波高を観測した。 北海道の東部では漁船の遭難が相次ぎ、67名の死者・行方不明者が出た。
台風経路図 期間降水量
期間内最大風速
期間内最大瞬間風速
期間内での観測値
気象官署での観測値
アメダスでの観測値
沿岸波浪計での観測値
検潮所での観測値
それぞれの図に、マウスを合わせてクリックすると、大きく表示されます。