竜巻などの激しい突風

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気象防災速報(竜巻注意/竜巻目撃)

 気象防災速報(竜巻注意/竜巻目撃)とは、「今まさに竜巻などの激しい突風の発生しやすい気象状況になっている」と判断した場合に発表する情報です。
 気象防災速報(竜巻注意/竜巻目撃)は、積乱雲の下で発生する竜巻、ダウンバースト等による激しい突風に対して注意を呼びかける気象情報で、雷注意報を補足する情報として発表します。 この情報は防災機関や報道機関へ伝達するとともに、気象庁ホームページの気象防災速報(竜巻注意/竜巻目撃)ページでお知らせします。
竜巻等の発生する可能性が高まっている領域については、竜巻ナウキャストでご確認ください。

関連項目関連項目:

  竜巻などの激しい突風現象そのものを予測することは非常に困難です。しかし、竜巻などの激しい突風が発生しやすい大気の環境はある程度予測可能です。半日~1日前に発表する予告的な気象情報では、気圧パターンや数値予報を利用して、「竜巻などの激しい突風のおそれ」を明記した発表を行っています。
また、激しい突風が発生するような気象状況となった場合に発表する気象防災速報(竜巻注意/竜巻目撃)は、気象ドップラーレーダーによる観測等を用いて発表しています。(竜巻の目撃情報は、全国の気象庁職員及び一部の公的機関によるものの内、信頼性の高いものを活用することとしています。)
※「気象防災速報(竜巻注意/竜巻目撃)」は「竜巻」だけでなく、発達した積乱雲に伴って発生する激しい突風(ダウンバースト・ガストフロント)も対象としています。竜巻、ダウンバースト、ガストフロントの違いについては図をご覧ください。

竜巻、ダウンバースト、ガストフロントの違い
竜巻、ダウンバースト、ガストフロントの違い

●発表されたときの注意事項

 発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。 また、「気象防災速報(竜巻注意/竜巻目撃)」の発表から約1時間は注意してください。危険な気象状況が続く場合は、改めて情報を発表します。

※「発達した積乱雲の近づく兆し」とは・・・

以下のような状況になると、竜巻の発生するような発達した積乱雲が、あなたの間近まで近づいている可能性があります。

  • 真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる。
  • 雷鳴が聞こえたり、雷光が見えたりする。
  • ヒヤッとした冷たい風が吹き出す。
  • 大粒の雨や「ひょう」が降り出す。


新潟県で竜巻が発生しやすい気象状況

  • いつ頃発生しやすいか
    竜巻は季節を問わず発生しますが、新潟県では、秋から初冬にかけて竜巻が多く発生しています。特に沿岸部で発生が多く確認されています。
  • どのような気象状況で発生するか
    台風、寒冷前線、低気圧などに伴って発生します。竜巻は、発達した積乱雲に伴って発生する激しい渦巻きです。ろうと状や柱状の雲を伴っています。 短時間で狭い範囲に集中して甚大な被害をもたらします。移動スピードが非常に速い場合があります。

2008年は新潟県でも多くの竜巻が発生しました。 次の図は新潟市東区で竜巻による被害が発生した日の天気図です。 寒冷前線が日本海を南下しており、前線通過に伴って発生したと考えられます。

地上天気図(2008年10月26日15時)
地上天気図(2008年10月26日15時)

 また、2010年(平成22年)は9月17日に長岡市寺泊、10月15日に胎内市、12月3日に新潟市、12月9日には上越市と、竜巻による被害が相次ぎました。これらはいずれも上空の気圧の谷に伴うシアーライン(風向または風速が大きく変化するところを結んだ線)の通過によるものです。
 胎内市では2つの竜巻が同時に発生しました(写真)。10月15日の天気図をみると秋田沖に進んだ低気圧から南にのびるシアーラインが夕方、新潟県付近を通過しています。気象レーダーの観測によれば、強い積乱雲が胎内市付近を通過しており、この積乱雲に伴い2つの竜巻が同時に発生しています。

胎内市で同時に2つの竜巻が発生
2つの竜巻
地上天気図(2010年10月15日15時)
地上天気図(2010年10月15日15時)

 次に、この図は新潟市の西区と中央区で竜巻による被害が発生した12月3日の天気図です。シアーラインが日本海を東へ進み、15時過ぎに新潟県付近を通過しています。
 気象レーダーの観測によれば、強い線状の雨雲が新潟市付近を通過しており、このときに竜巻による被害が発生しています。 

地上天気図(2010年12月3日15時)
地上天気図(2010年12月3日15時)