奈良地方気象台長からのメッセージ


台長の写真

奈良地方気象台長の廣尾です。奈良地方気象台のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

大阪管区気象台は、7月8日に近畿地方の梅雨明けを発表しました。


【熱中症にご注意ください】

梅雨明け直後は、これまでと一転して気温が高くなる一方、体が暑さに十分慣れていないため、熱中症のリスクが高まります。こまめな水分・塩分補給を心掛け、通気性の良い涼しい服装を選び、適切なエアコンの利用など、熱中症対策に努めてください。

気象庁では、環境省と共同で「熱中症警戒アラート」を発表しています。熱中症警戒アラートが発表された際は、不要不急の外出や屋外での運動を控えるなど、適切な熱中症予防行動を取っていただき、高齢の方やお子さんなど周囲の方にもご配慮ください。

また、農作業中の熱中症対策はもちろんのこと、農作物や家畜の管理にも十分ご注意ください。


【急な大雨・雷・突風にご注意ください】

夏は晴れていても大気の状態が不安定となり、積乱雲が発達して局地的な大雨や雷、突風が発生することがあります。空が急に暗くなる、冷たい風が吹く、雷の音が聞こえるといった現象は、発達した積乱雲が近づいているサインです。

急な強い雨により、河川の水位が急上昇することもありますので、川や用水路などの危険な場所には近づかないようにしてください。

また、雷鳴が聞こえた場合は、雨が降っていなくても、建物や自動車の中など安全な場所へ速やかに避難してください。

気象庁ホームページでは、「雨雲の動き」や「雷ナウキャスト」を提供しています。天気の急変を把握するために、ぜひご活用ください。


【台風への備えと防災気象情報】

10月頃にかけては台風シーズンとなります。気象庁では台風が発生すると、5日先までの進路や強度の予報を発表します。台風が近づく前に、早めにハザードマップや避難場所を確認するなど、日頃から備えを進めるとともに、最新の気象情報をご利用ください。

気象庁では、今年5月下旬から新たな防災気象情報の運用を開始しています。

警報や注意報のうち、河川氾濫、大雨、土砂災害、高潮については、災害が発生するおそれがあるときに取るべき行動を示す「警戒レベル」に対応した5段階の情報として発表しています。

奈良県に関連する主な変更点は次のとおりです。

・「河川氾濫」に関する情報は、大和川上流など一部の大きな河川を対象として、河川ごとに発表します。
 ・「大雨」に関する情報は、低い土地の浸水に加えて、大雨により発生する中小河川の氾濫も対象としています。
 ・「土砂災害」に関する情報は、大雨災害とは独立した情報として発表します。

そして、警戒レベル4に相当する情報として「レベル4危険警報」を新設しています。

大雨や台風などにより災害発生のおそれがある場合は、市町村から発表される避難情報に留意し、危険な場所から早めの避難をお願いします。特に夜間の避難は危険を伴うことがありますので、明るいうちからの早めの行動を心掛けてください。


また、地震はいつ起きるか分かりません。日頃から飲料水や非常食の備蓄、非常持ち出し品の確認など、家庭や地域での防災対策を進めていただくようお願いします。

気象台では皆様の安全・安心のため、正確で分かりやすい気象情報の提供に努めてまいります。

令和8年7月 奈良地方気象台長 廣尾 進

(参考)
  ・雷ナウキャストについて
  ・最新の雨雲の動き(雨・雷・竜巻)←奈良県周辺

市町村訪問フォトレポート

災害が切迫した際、気象台長は、住民の円滑な避難や安全確保に資するよう直接市町村長へ電話をかけて助言することにしています。

この取り組みを効果的に進めるため、気象台では毎年、県内の39全市町村を回り、市町村長と気象台長とが「顔の見える関係」を築くように努めています。


▼令和8年度市町村訪問