
奈良地方気象台長の廣尾です。奈良地方気象台のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
昨年の夏は記録的な猛暑となり、奈良市の猛暑日日数は過去最多の51日を記録しました。一方、今年は7月から8月までの猛暑日日数が33日となり、9月は猛暑日がありませんでした。また、9月は雨の日が多く、奈良市では雨の降らなかった日はわずか4日でした。
10月から12月までの3か月予報(9月18日発表)によると、地球温暖化やエルニーニョ現象などの影響を背景に、向こう3か月は気温が平年より高く、降水量は平年並か多い見込みです。
これから年末にかけては、季節が秋から冬へと移り変わる時期となりますが、防災への備えは引き続き大切です。
10月はまだ台風シーズンの終盤にあたり、台風が勢力を保ったまま接近するほか、温帯低気圧に変わった後も広い範囲で大雨や強風をもたらすことがあります。台風が近づく前に、ハザードマップや避難場所を確認するなど日頃から備えを進めるとともに、最新の気象情報をご利用ください。
また、大雨や台風などにより災害発生のおそれがある場合には、市町村から発表される避難情報に留意し、危険な場所から早めの避難をお願いします。特に夜間の避難は危険を伴うことがありますので、明るいうちからの早めの行動を心掛けてください。
11月から12月にかけては冬へと向かいますが、この時期でも前線や低気圧の影響により、季節外れの大雨となることがあります。「出水期が終わったから大丈夫」と油断せず、気象情報を確認する習慣を続けていただきたいと思います。
そして、季節に関係なく注意が必要なのが地震です。地震はいつ発生するかわかりません。家具の固定や非常用持出品の確認、家族との連絡方法の確認など、日頃からの備えをお願いいたします。
防災は特別なときだけではなく、日頃の備えが大切です。この機会に、ご家庭や職場で災害への備えをあらためて確認していただければ幸いです。
気象台では皆様の安全・安心のため、正確で分かりやすい気象情報の提供に努めてまいります。
令和8年10月 奈良地方気象台長 廣尾 進




