奈良地方気象台のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。台長の廣尾です。
大阪管区気象台は6月27日に近畿地方の梅雨明けを発表しました。
今年は、梅雨の統計を開始してから最も早い梅雨明けとなりました(9月に事後検討が行われ確定します)。
7月に入り暑い日が続いていますが、8月、9月頃にかけては最高気温が35℃以上の猛暑日となる日数が増えてきます。
昨年は、西日本では統計開始以降で最も暑い夏となりました。
今年も、太平洋高気圧の勢力が強く日本付近を広く覆うため、気温の高い状態が続くことが見込まれます。
平年よりもかなり早く梅雨が明けましたので、昨年にも増して熱中症など健康管理には十分注意していただき、農作物や家畜の管理にも気をつけてください。
晴れた日は、暖められた空気が上昇気流となって雲をつくり、紀伊半島周辺の海から内陸に向かって風が吹き込んできます。
空気が湿っていると風が集まるところでは積乱雲が発達しやすくなります。
空が急に暗くなり冷たい風が吹いてきたり雷の音が聞こえてきたら、発達した積乱雲が近づいているサインです。
天気が急変して大雨が降ると、川の水が急に増えて危険ですので川の近くから離れるようにしてください。
雷鳴が聞こえてきたら、雨が降っていなくてもすぐに建物の中や自動車の中など安全な場所に避難するようにしてください。
気象庁ホームページの「雨雲の動き」とあわせて、「雷ナウキャスト」も活用してください。
○雷ナウキャストについて:こちらをクリック
○最新の雷ナウキャスト(奈良県周辺):こちらをクリック
そして、10月頃にかけては台風への備えもお願いします。
台風の発生が予想されると、5日先までの台風の強度や進路の予報が発表になりますので、最新の台風情報を利用してください。
最後に、災害の危険があるときは市町村から発表される避難に関する情報に従い、昼間の明るいうちに安全な場所へ移動するなど、適切な避難行動をお願いします。

令和7年 7月
奈良地方気象台長
廣尾 進(ひろお すすむ)