バルジ

前線性雲バンドが、寒気側(極側)に凸状に(高気圧性曲率を持って)膨らむ現象を「バルジ」と呼ぶ。これはトラフの接近による前線波動や低気圧の発達に対応し、下層から暖湿な気流が上昇して雲域が発達していることを示す。雲域は発達するにつれ高気圧性曲率が増加する。発達しない雲域でも寒気側に膨らむことがあるが、一時的なもので持続性がない場合はバルジとは呼ばない。 図1では、平壌付近からカンカ湖付近にかけて、バルジが見られる(矢印)。

赤外画像(B13) 図1 赤外画像(B13)2016年10月24日21UTC