低気圧の動向把握

日本付近で低気圧が急速に発達するときには、強風や大雨を観測することがあります。 衛星画像では、低気圧の発達に応じて特徴のある雲域が観測されます。このため、衛星画像は、低気圧の発達や移動などの動向を把握するために活用されています。

次に低気圧観測の事例を示します。2016年4月17日9時には、発達中の低気圧(978hPa)が日本海にあって東北東に進んでいました。 温暖前線に対応する雲は衛星画像から判別が難しいですが、寒冷前線に対応した雲が本州を縦断し台湾付近まで伸びているのがわかります。 この低気圧の影響で、高知県安芸では1時間に60mmの非常に激しい雨が降り、石川県輪島では最大瞬間風速35.7m/sの風が吹きました。

2016年4月17日7時~17時(日本時間)
ひまわり8号のカラー再現画像(10分ごと)
[mp4形式 : 7.8 MB ]