集中豪雨や豪雪の監視

「ひまわり8号/9号」は日本付近を2.5分間隔で観測を行うため、大雨や大雪の原因となる積乱雲の細かな様相を把握することに活用されます。

積乱雲の発達の監視

2016年8月4日は、西~北日本にかけて高気圧に覆われて晴れましたが、紀伊半島沖の上空には寒冷低気圧があって大気の状態が不安定となり、 午後は西~東日本の山間部を中心に局地的に雷を伴った非常に激しい雨となりました。 下の画像では、日本の各地で発生した対流雲が次々に積乱雲へ発達していく様子がわかります。 1時間の降水量は栃木県鹿沼市で71.5mm、栃木県塩谷町で65.0mmなどを記録しました。

2016年8月4日9時~18時(日本時間)
ひまわり8号のカラー再現画像(2.5分ごと)
[mp4形式 : 20 MB ]

大雪の監視

2017年1月14日9時には、発達中の低気圧(984hPa)が日本の東にあって東北東に進んでおり、上空1500m付近で-12℃以下の寒気が西日本まで南下し、 日本付近は強い冬型の気圧配置になりました。 衛星画像では、寒気の吹き出しにより、日本海や東シナ海の広い範囲に筋状の雲が発生していることがわかります。 これらの雲は、大陸の沿岸近くで発生しています。特に日本海西部から中部にかけては、帯状の対流雲がみられ、北陸地方では発達した積乱雲になっています。 この日は新潟県で日降雪量が60cm以上を記録し、全国の402地点で真冬日になりました。

2017年1月14日9時~15時(日本時間)
ひまわり8号のカラー再現画像(10分ごと)
[mp4形式 : 7 MB ]