台風の監視

台風は多くの場合、日本のはるか南の海洋上で発生しています。海の上には観測点が少ないため、台風の監視に「ひまわり」が大きな役割を発揮し、 その観測データは、台風の発生、移動、強さなどを把握するために活用されています。

次に台風観測の事例を示します。台風第18号は2016年9月29日15時にマリアナ諸島の西で熱帯低気圧から台風となり、10月3日18時には中心気圧905hPa、 最大風速60m/sまで発達し、猛烈な強さで沖縄に接近しました。

ひまわり８号では高解像度の可視画像を撮像できるようになったため、台風の眼の中で下層の雲が渦を巻く様子が明瞭にわかります。 この台風の影響で、沖縄には特別警報が発表され、沖縄県久米島空港では最大風速48.1m/s（最大瞬間風速59.7m/s）を記録しました。