観測の概要

「ひまわり8号/9号」による地球画像の観測は、定められた運用スケジュールに従い、実施されています(観測種別は下表を参照)。 また、地球観測は、地上機器の保守作業又は特別な運用(太陽校正運用等)により、休止又は変更される場合があります。 このため、最新の運用に関する情報は、観測運用計画をご覧ください。

「ひまわり8号/9号」では、タイムラインと呼ぶ観測の基本単位である10分間に、フルディスク観測(衛星から見える地球全体)を行いながら、 日本域等の領域観測を並行して実施します。各観測の領域(範囲)及び観測時間間隔は、次のとおりです。

「機動観測」は観測場所が衛星直下から離れるほど(例えば高緯度になるほど)、観測範囲は大きくなります。

地球観測の種別
種別 観測領域 おおよその大きさ 観測間隔
フルディスク観測 衛星から見える地球全体 衛星から見える地球全体 10分
日本域観測(領域1) 北東日本(固定) 東西2000km×南北1000km 約2.5分
日本域観測(領域2) 南西日本(固定) 東西2000km×南北1000km 約2.5分
機動観測(領域3) 可変 東西1000km×南北1000km 約2.5分

日本域観測

日本域観測(南西日本、北東日本)の観測範囲
日本域観測(南西日本、北東日本)の観測範囲

タイムラインと観測時刻

観測の基本単位(10分間)であるタイムラインは、その開始時刻で呼びます。 例えば、11時50分(0250UTC)開始のタイムラインは「11時50分のタイムライン」(「0250UTCのタイムライン」)となります。 観測時刻は、観測の終了時刻となります。例えば、11時50分(0250UTC)のタイムラインで言えば、 フルディスク観測は「12時00分の観測」(「0300UTCの観測」)、3回目の日本域観測は「11時57分30秒の観測」(「025730UTCの観測」)となります。 上記の内容を表でまとめると次のようになります。

タイムラインと観測時刻
タイムラインの観測開始時刻 観測の種別(観測間隔) 観測時刻
hh時nn分00秒 フルディスク観測(10 分) hh時nn分00秒の10分00秒後
日本域観測
(約2.5分)
1回目 hh時nn分00秒の2分30秒後
2回目 hh時nn分00秒の5分00秒後
3回目 hh時nn分00秒の7分30秒後
4回目 hh時nn分00秒の10分00秒後
機動観測
(約2.5分)
1-4回目 日本域観測と同じ