通信衛星による配信(HimawariCast):受信要件

HimawariCastの受信に必要な機器構成並びにその性能及び設定内容等について、以下に示します。

目次

受信に必要なアンテナ径

受信に必要なアンテナ径(回線稼働率99.5%以上)を、以下に示します。

    受信に必要なアンテナ径 図. 受信に必要なアンテナ径*(画像クリックで拡大表示)* JCSAT-2Bは製造前の設計データを用いているため、実際の性能とは異なる場合があります。

コンピュータ

要件(KenCast Ver.8対応)

  • CPU: 2 GHz以上
  • メモリ: 4 GB以上(8 GB以上であればなお良い)
  • OS: Windows 7(64ビット), Windows Server 2008(64ビット)、Linux*
  • データ受信ソフトウェア: KenCast Fazzt Professional Client Ver.8(代用となるものはありませんので、導入は必須です。)
  • データベースソフトウェア: Microsoft SQL Server 2005 Express Edition SP4
  • 注意事項:SQL Server 2005 はMicrosoftのサポートが終了しています。

要件(KenCast Ver.9対応)

  • CPU: 2GHz以上
  • メモリ:4GB以上(8GB以上であればなお良い)
  • データ受信ソフトウェア: KenCast Fazzt Professional Client Ver.9(代用となるものはありませんので、導入は必須です。)
  • Desktop OS: Windows 7、8、8.1、10(64ビット)、Linux*
  • Server OS: Windows Server 2008、2008R2、2012、2012R2(64ビット)
  • データベースソフトウェア: Microsoft SQL Server 2008R2、2012、2014及びMicrosoft SQL server 2014 Express
  • 注意事項:Server OSとSQL ServerはMicrosoftでサポートしている組み合わせに限ります。(「参考」に掲載したサイトをご参照ください。)
  • KenCast Fazzt Professional Client Ver.9を使用したコンピュータでSATAIDソフトウェアの動作確認がとれました。(H29.6.27)

要件(KenCast Ver.10対応)

  • CPU: 2GHz以上
  • メモリ:4GB以上(8GB以上であればなお良い)
  • データ受信ソフトウェア: KenCast Fazzt Professional Client Ver.10(代用となるものはありませんので、導入は必須です。)
  • Desktop OS: Windows 10、11(64ビット)、Linux*
  • Server OS: Windows Server 2019、2022(64ビット)
  • データベースソフトウェア: Microsoft SQL Server 2017、2019、2022及びMicrosoft SQL server 201720192022 Express
  • 注意事項:Server OSとSQL ServerはMicrosoftでサポートしている組み合わせに限ります。(「参考」に掲載したサイトをご参照ください。)

参考

なお、 HimawariCastで配信するデータ のとおり、データはbzip2圧縮されて配信されますので、7-Zip等の解凍ソフトウェアを導入することを推奨します。 また、受信したデータを処理するソフトウェア及び表示するソフトウェアは、別途ご用意いただく必要があります。

データ受信ソフトの設定内容は、以下のとおりです。

  • マルチキャストアドレス: 239.0.0.1
  • マルチキャストポート番号: 8001

データ受信ソフトは、Linuxにも対応していますが、データベースソフトとしてPostgreSQL (7.4.0以上) が必要なほか、Linuxに対応したDVB-S2受信機のドライバ等が必要です。

DVB-S2受信機、低雑音ブロックコンバータ(LNB)、バンドパスフィルタ(BPF)

以下の通信方式及び設定内容に対応したDVB-S2受信機、LNBが必要になります。

  • 伝送方式: DVB-S2
  • 変調方式: QPSK
  • 誤り訂正方法: FEC 3/5
  • ロールオフ係数: 0.2
  • シンボルレート: 2,586.148 ksps
  • 周波数: 4,148.000 MHz(Cバンド)
  • 偏波: 水平偏波
  • パケット識別子 (PID): 1001 (0x3E9)

また、受信地点において地上マイクロシステムや第4,5世代移動通信システム等からの干渉がある場合は、バンドパスフィルタ(BPF)を挿入する等の対策が推奨されます。この場合、受信周波数である 4.148 GHzに対応するものをご利用ください。

参考機器

参考までに、DVB-S2受信機、アンテナ、LNB及びBPFの例を以下に示します。

DVB-S2受信機

  • Novra S300 DVB-S2 Data Receiver
  • Novra S401 PRO
  • Comtech CMR-5975 Media Router S2(販売終了)
  • Advantech Wireless S4020 Receive-Only Terminals(販売終了)

アンテナ

  • VIKING satcom Prodelin P240FAE

LNB

  • Norsat C-BAND PLL LNB 3120F(片偏波対応)
  • NJRC C-BAND PLL LNB NJS8486H (片偏波対応)

BPF

  • Satcom MFC Series 7893D C-Band Band-pass Filter (第4世代移動通信システム対応)
  • 日本アンテナ株式会社 BPF-4150-26CWU C-Band Band-pass Filter (第4,5世代移動通信システム対応)