宮古島地方の気候特性
季節概要
宮古島地方は、高温多湿な亜熱帯海洋性気候に属し冬季も比較的暖かく、夏季は海から吹く風が炎暑を和らげてくれます。
年平均気温の平年値は23.8℃で、年平均湿度の平年値は77%です。
冬季:1、2月がもっとも寒く、1、2月の最低気温の平年値は約16℃で、宮古島での最低気温(6.9℃、1967年1月16日)もこの時期に観測されています。
梅雨(平年値:入り5月10日ごろ~明け6月21日ごろ):梅雨期間の降水量(5、6月の月降水量の平年値の合計)は417.0mmで、年降水量(平年値2076.0mm)のおよそ20%が降ります。
夏秋:梅雨が明けると、夏到来、9月ごろまでは真夏日と熱帯夜が続きます。また、夏から秋は台風シーズンで、9月ごろに強い台風が襲来する傾向があります。10月の寒露(二十四節気のひとつ)のころには秋の風物詩であるサシバの群れが東南アジアで冬を越すため本土から飛来します。
気候変動
二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスが増加して、沖縄地方でもすでに温暖化が始まっています。将来、気温はさらに上昇し、大雨が増えると予測されています。省エネルギーにつとめる(緩和策)だけでなく、温暖化を見越した対策(適応策)が必要になってきています。
宮古島地方における地球温暖化への理解を進めていただくために、21世紀末における気温と降水の予測等をとりまとめたリーフレットを作成しました。
今回作成したリーフレットは、可能な限り最新の観測値を使用し、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書の温室効果ガス排出シナリオ、2℃上昇シナリオ(RCP2.6)及び4℃上昇シナリオ(RCP8.5)による将来の気候予測を掲載しています。文部科学省と気象庁が2025年3月に公表した「日本の気候変動2025」の地方版としてもご活用ください。