前橋地方気象台長からのメッセージ

いつも前橋地方気象台のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

大変暑い日が続いております。先月7月の日本の月平均気温は、統計を開始した1898年以降の7月として最も高くなりました。7月23日発表の3か月予報では、8月から10月の気温は全国的に高い見込みとなっております。みなさまには、熱中症警戒アラートの発表状況をご確認いただきつつ、充分すぎるぐらいの熱中症対策をとっていただきたいと思います。また、日差しに含まれる紫外線を避けるための対策も充分にお願いします。紫外線の量は、快晴の時に比べると、くもりの場合は約60%、雨の場合は約30%の量になります。しかし、雲の間から太陽が出ている場合には、雲からの散乱光が加わるため快晴の時よりも多い紫外線が観測されることがあります(オゾン・紫外線について)ので、くもりの場合もご注意ください。

気象庁の推進すべき最重要項目の一つに地域防災支援があります。わたしたちが緊急時に最高のパフォーマンスを発揮するためには、平常時から自治体や地域住民のみなさまと「顔の見える関係」を構築できていることが非常に重要になります。台長には、群馬県内の各市町村の首長を訪問し、首長ホットラインが確実に機能するよう確認を行うことが大きな役割としてあります。おかげさまで梅雨入り前までに35市町村全てを訪問することができました。各市町村の首長さんとのお話を通じ、地域の気象特性を再確認できただけでなく、群馬県出身のわたしでも知らなかった、県内の魅力を知ることができ、非常に濃い時間を過ごすことができました。改めまして調整いただいた市町村の関係のみなさま、どうもありがとうございました。

さて、わたしたち前橋地方気象台は、みなさまに気象に興味を持っていただくための活動も大事なお仕事と考えて取り組んでおります。7月21日には群馬県生涯学習センターの夏とくイベントで「出張 お天気教室」を開催し、多くの方にご来場いただきました。大変暑い中お越しいただき、どうもありがとうございました。この後も予定しているイベントがございますが、詳細が決まり次第、前橋地方気象台のホームページでお知らせいたしますので、どうぞお楽しみにお待ちください。

令和6年8月5日
前橋地方気象台長 大和田 浩美(おおわだ ひろみ)