熊本地震の概要について

甚大な被害が発生した「平成28年(2016年)熊本地震(以下、熊本地震)」から2026年で10年の節目となります。こちらでは、熊本地震発生からの活動の解説になります。

熊本地震の特徴について

女の子

はれるん、熊本でも大きな地震が発生したんだよね?

なまずはれるん

そうなんだ、熊本で震度7の地震が2回観測されたんだ。これは、気象庁が震度の観測を開始してから初めてのことなんだ。​

女の子

知らなかった。どんな地震だったの?

なまずはれるん

熊本県から大分県にかけての広い範囲で、強い揺れを伴う地震が多く発生したんだ。

地震の規模 震度分布図

2016年4月14日21時26分に発生した地震の震度分布図

上図:地域別 下図:観測点別

 14日21時26分に熊本県熊本地方で発生したM6.5の地震(深さ11km)により、熊本県益城町で震度7、玉名市、西原村、宇城市、熊本市、嘉島町で震度6弱を観測したほか、中部地方の一部から九州地方にかけて震度5強~1を観測しました。熊本県では全域で震度7~3を観測しました。

震度分布図

2016年4月16日01時25分に発生した地震の震度分布図

上図:地域別 下図:観測点別

 16日01時25分に発生したM7.3の地震(深さ12km)により、熊本県益城町、西原村で震度7、南阿蘇村、菊池市、宇土市、大津町、嘉島町、宇城市、合志市、熊本市で震度6強を観測したほか、東北地方の一部から九州地方にかけて震度6弱~1を観測しました。熊本県では、全域で震度7~3を観測しました。


観測された震度の詳細は気象庁震度データベースでご覧ください。

 https://www.data.jma.go.jp/eqdb/data/shindo/#20160414212634

 https://www.data.jma.go.jp/eqdb/data/shindo/#20160416012505


 2016年4月14日21時26分に、熊本県熊本地方でM6.5の地震が発生し、熊本県益城町で震度7を観測しました。また、約28時間後の同年4月16日01時25分にM7.3の地震が発生し、熊本県の益城町、西原村で震度7を観測しました。一連の地震活動のうちに2度も震度7が観測されたのは、気象庁の観測史上初めてです。また、この地震によって熊本県で死者275人、大分県で死者3人などの被害が生じました。震源域付近に建物被害や土砂崩れ等の被害が集中したほか、ライフラインや農業関係にも大きな被害を生じています。

なまずはれるん

次は、地震発生後の熊本地震の活動を見てみよう!​
大きい地震が発生した後は、地震活動が活発になることが多いんだ。熊本地震は今まで発生した大規模な地震と比べても、地震活動がとても活発になったんだよ。

人的被害・住家被害

県名 人的被害(人) 住家被害(棟)
死者 重軽傷者 全壊 半壊 一部破損
熊本県 275 2,739 8,657 34,489 155,239

※『平成28年熊本地震に関する被害状況について』熊本県_令和7年(2025年)4月11日より (関連死を含む)

地震活動の図の見方を簡単に説明するよ。

【震央分布図】

地震が発生した場所を地図上に表示したものを「震央分布図」と呼ぶよ。丸の大きさで地震の規模(M:マグニチュード)を表しているよ。

【地震活動経過図・回数積算図】

地震の発生した時間と地震の規模(M:マグニチュード)を示したものを「地震活動経過図」と呼ぶよ。横軸は時間、左縦軸は地震の規模、1つずつの縦棒は地震1つずつの発生時間と規模を表しているんだ。

図の中の曲線は地震の回数を足した数の変化を示していて、「回数積算図」と呼ぶよ。右縦軸は積算回数を示しているよ。

震度分布図

左:震央分布図 右:地震活動経過図・回数積算図(青線

例では、2016年5月9日に発生した地震を左図の赤丸及び右図の赤縦棒で、それ以前に発生した地震を灰色で表示しているよ。

左図中の青線は地震調査研究推進本部の長期評価による活断層を示すよ。

はれるん

熊本地震の地震活動について

なまずはれるん

まず、2016年4月14日から5月31日までの熊本地震の各エリア別の地震活動を見てみよう。

~2016年4月11日から5月31日までの熊本地震の発生状況~​

[mp4形式:18.7MB]
過去に発生した地震:色 新たに発生した地震:

なまずはれるん

次は、過去に発生した大きな地震と地震発生後の活動を比べたものだよ。

~地震発生から20日間の地震回数比較~​

[mp4形式:18.8MB]
色:熊本地震   (2016年 M7.3 最大震度7)  色:新潟県中越地震(2004年 M6.8 最大震度7) 
色:岩手・宮城内陸地震 (2008年 M7.2 最大震度6強) 色:兵庫県南部地震(1995年 M7.3 最大震度7)
色:福岡県西方沖の地震 (2005年 M7.0 最大震度6弱) 色:鳥取県西部地震(2000年 M7.3 最大震度6強)
色:鹿児島県薩摩地方の地震(1997年 M6.6 最大震度5強)


大地震後の地震活動の見通しと防災上の呼びかけのポイント

なまずはれるん

熊本地震では、大きな地震が発生した後、すごく地震活動が活発になったんだ。

女の子

大きな地震が起こると、しばらくの間、地震がたくさん発生することが多いよね。

なまずはれるん

熊本地震の場合は、初めに大きな地震が発生した後、翌々日にもっと大きな地震が発生したんだ。この地震活動で、『大きな地震のあとにもっと大きな地震が発生することがある』って、広く知られることになったんだ。

女の子

大きな地震が発生した後は、油断せずに地震の揺れに気を付けないといけないね。

なまずはれるん

そう!だから大きな地震が発生した後は『引き続き大きな地震に注意してください』って呼びかけているんだよ。

大地震後の地震活動の見通し

 気象庁は、地震調査委員会が1998年にとりまとめた報告書「余震の確率評価手法について」に基づき、大きな地震が発生した後の余震活動の見通しとして余震確率を発表してきました。しかし、熊本地震において、この余震の確率評価手法が適用できない事象が発生し、さらに余震という言葉がこれ以上大きな地震が起きないと受け取られたことなどから、地震調査委員会は、余震の確率評価手法の改良のほか、大地震後における地震活動の見通しや防災上の呼びかけ等の方針を検討し、報告書「大地震後の地震活動の見通しに関する情報のあり方」(2016年8月)としてとりまとめ公表しています。

https://www.jishin.go.jp/reports/research_report/yosoku_info/

なまずはれるん

 現在、気象庁は、大きな地震(最大震度5弱以上)が発生した場合に公表する報道発表資料の中で、本報告書に基づき大地震後の地震活動の見通しを防災上の留意事項として発表しています。

https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/aftershocks/index_whats_aftershock.html

次は、2011年1月1日から2025年12月31日の地震活動を表示したものだよ。2025年1月から2025年12月に発生した地震は色で表示しているよ

震央分布図(マグニチュード2.0以上)
画像1 画像2

震央分布図の枠内の地震活動経過図

なまずはれるん

次に同じ期間の、それぞれの領域ごとの活動を示したものだよ。

画像1 画像2

震央分布図の枠内の地震活動経過図


画像1 画像2

震央分布図の枠内の地震活動経過図


画像1 画像2

震央分布図の枠内の地震活動経過図

男の子

熊本地震から10年も経つのに、まだこんなに地震活動が活発なんだ!

なまずはれるん

そうなんだ、地震発生直後の地震活動も非常に活発だったけど、地震発生から10年経過しても、まだまだ活発な場所があるんだ。熊本地震発生前の地震活動と比べると、現在の活動の活発さがわかるね。

 熊本地震では、熊本県から大分県にかけて広い範囲で地震活動が活発となりました。特に活動当初の4月14~30日の間に震度5弱以上を観測した地震が22回発生する等、強い揺れを伴う地震が多数発生しました。 熊本地震の活動における地震活動は全体として年々低下してきており、阿蘇地方と大分県中部における地震活動は、現在は低下しています。しかし、熊本県熊本地方は10年近く経過した今でも以前の活動状況に戻っておらず、地震が多い状況が続いています。

~2016年4月11日から5月31日までの熊本地震の震度1以上を観測した地震の発生状況~​

[mp4形式:18.7MB]


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