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地表から大気上端までの単位面積の気柱に含まれる全てのオゾンのことをオゾン全量といいます。 観測されたオゾン全量は、1気圧、0℃として地表に集めた時にできるオゾンだけからなる層の厚さで示され、単位はm atm-cm(ミリアトムセンチメートル)またはDU(ドブソンユニット)で表記されます。 例えば、オゾン全量が300m atm-cmで観測された場合、大気中に含まれるオゾン全てを1気圧、0℃の地表に集めると3mmの厚さに相当するということを示します。 気象庁ではブリューワー分光光度計を用いてオゾン全量を観測しています。
オゾン全量観測は毎日行い、その結果は世界気象機関(WMO)全球通信システム(GTS)を通して世界中の気象機関へ速報しています。 さらに、品質管理を行ったオゾン全量観測値は大気・海洋環境観測年報にて公開するとともに、世界オゾン紫外線資料センター(WOUDC)へ送付され全世界に公開されています。
つくば(高層気象台)で観測された日々のオゾン全量観測値の一例
横軸は時間(1日ごとに目盛)、縦軸はオゾン全量(m atm-cm)。青、赤、黄色の丸印はブリューワー分光光度計によるオゾン全量観測値、黒色中抜きの記号はその他の手段で観測・推定されたオゾン全量値、灰色線は日別参照値及び参照値±1標準偏差を表します。
(参照値は1994年から2008年の累年平均値です。)