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題 目 | 著 者 | |
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ブリューワー分光光度計の国際相互比較(2023年) | [要旨] | 上里 至 |
気象庁(Japan Meteorological Agency:JMA)は,カナダ環境・気候変動省(Environment and Climate Change Canada:ECCC)において,2023年9月12日から26日の日程で世界気象機関(World Meteorological Organization:WMO)ブリューワー分光光度計の国際相互比較観測を実施した.国際相互比較観測では,測器状態を監視するための各種ランプ点検を行うとともに,波長別紫外域日射とオゾン全量についてECCCが管理する世界準器群との比較観測を実施した.
世界準器群との比較観測の結果,気象庁が管理する国内準器は世界準器に対して,波長別紫外域日射観測による積算紫外線量と紅斑紫外線量は共に-2.1%,オゾン全量は-1.0%の差となり,WMOの要求する観測精度内であることを確認した.オゾン全量については,世界準器の観測値を基準として国内準器のオゾン大気外定数を校正した.
今後は,国際相互比較の結果を気象庁の観測に適用するため,国内準器を基準とした比較観測を行い,高層気象台及び南極昭和基地の運用測器のオゾン大気外定数の校正を実施する.