石垣島地方気象台長 挨拶

  石垣島地方気象台のホームページをご覧いただきありがとうございます。台長として赴任してまいりました小湊です。
  石垣島地方気象台は明治29年(1896年)に中央気象台附属石垣島測候所として創立以来、現在に至るまで八重山地方の自然現象を監視し、適時・的確な防災気象情報を発表しており、130 年近い歴史があります。平成29年には世界気象機関(WMO)が定める百年観測所として、日本国内で唯一認定された歴史ある観測所です。

  近年、地球温暖化による極端な気象現象が増え、世界中で災害が多発しており、これまでの常識やこれまでの想定をはるかに超えるような事態が目立つようになってきています。温暖化が進むと、台風の大型化や、大雨の増加が予測されています。

  ここ八重山地方でも台風や大雨などの自然災害がたびたび発生しており、昨年7月には線状降水帯が発生し、「顕著な大雨に関する気象情報」を初めて発表しました。また、過去には明和大津波のような甚大な自然災害により、多数の尊い命が失われた歴史もございます。台風、大雨、暴風、地震、津波等の自然現象は止めることはできません。しかしながら、住民の皆さま一人ひとりの日頃からの備えによって、被害を軽減することは可能です。

  気象台が発表する防災情報や自治体が発令する防災情報などをご活用頂き、平時には災害への備えを、そして災害発生時にはご自身の生命を守るための適切な行動をとって頂きたいと思っています。

  石垣島地方気象台では、地域のみなさまから信頼される気象台を目指し、今後も関係機関との連携を一層強化するとともに、地域防災力の推進に職員一丸となって取り組んでまいります。

    令和7年4月       石垣島地方気象台長   小湊 幸彦

石垣島気象台長顔写真

石垣島地方気象台長