オホーツク海の海氷解析の解説
オホーツク海の海氷解析の概要を示します。なお、オホーツク海の海氷統計における「年」は、特にことわりがない限り前年11月から当年7月までを意味します（たとえば1998年とは1997年11月から1998年7月までをさします）。
解析に用いたデータについて
次の資料をもとに、オホーツク海とその周辺海域の海氷域の解析および海氷域面積の確定を半旬（毎月5日、10日、15日、20日、25日および月末）ごとに行っています。海氷解析図は複数日の観測を合成して作成しています。
人工衛星による観測
- 静止気象衛星ひまわり 可視・近赤外、赤外放射計データ
- 極軌道衛星
- NOAAシリーズ（米国）、Metopシリーズ（欧州） 可視・近赤外、赤外放射計データ
- Terra・Aqua・Suomi NPP（米国） 可視・近赤外、赤外放射計データ
- GCOM-C（JAXA） 可視・近赤外、赤外放射計データ
- GCOM-W（JAXA） マイクロ波放射計データ等
航空機による観測
- 海上保安庁の航空機による目視観測
船舶による観測
- 海上保安庁の巡視船による海氷観測
過去に利用していた観測資料
- 北海道沿岸気象官署における観測 （2025年まで）
- 北海道大学低温科学研究所による沿岸流氷レーダー観測 （2004年まで）
- 極軌道衛星 RADARSAT（カナダ） マイクロ波合成開口レーダーデータ（2015年まで）
- 自衛隊航空機による目視観測・レーダー観測 （2021年まで）
- 一般船舶の船舶気象通報 （時期不明）
解析範囲について
オホーツク海の海氷域面積は、図の赤色の領域（面積157.13×104km2）を対象に計算しています。また、海氷域の平年図および出現率は、赤色の領域＋水色の領域を計算の対象としました。なお、1997年5月以前は黒色の領域については海氷の解析を行っていません。図は中心線が東経145度のポーラーステレオ投影の地図です。
| 年 | 解析期間 | 解析領域 | 解析要素 |
|---|---|---|---|
| 1971 - 1977 | 12月 - 5月 | オホーツク海,日本海北部 (海氷解析領域の赤色、水色の領域) |
海氷域 |
| 1978 - 1997 | 海氷域・密接度 | ||
| 1998 - | 11月 - 7月 | オホーツク海,日本海北部,渤海,ウラジオストク周辺,カムチャツカ半島東岸 (海氷解析領域の赤色、水色、黒色の領域) |