日本近海の海面水温(月概況)

平成26年9月22日発表
気象庁地球環境・海洋部

診断 (2014年8月)

  • オホーツク海南部および日本の東の海面水温は、平年より高く、平年よりかなり高い海域(図中A)もみられました。
  • 父島近海および南鳥島近海の海面水温は、平年よりかなり高くなっていました(図中B)。
  • 日本海南部から東シナ海北部の海面水温は、平年より低くなっていました(図中C)。

日本近海の月平均海面水温平年差分布図(2014年8月)
日本近海の月平均海面水温平年差分布図(2014年8月)

海面水温の平年値(1981〜2010年の30年間の平均値)からの差を示しています。 平年差は、図の右にある0.5℃毎のスケールと同じ色で色分けされています。 内湾域等は、薄い灰色で示しています。また、海氷のために海面水温のデータがない海域は、灰色の網掛けで示しています。

この図の海面水温平年差は速報値です。海洋のデータバンクの図は、診断の発表後も、後から入手した観測値によって更新されることがありますので、最新の資料は、データバンクをご利用ください。

解説

日本近海の海面水温

オホーツク海南部および日本の東の海面水温は、平年より高く、平年よりかなり高い海域(図中A)もみられました。これらの海域のうち釧路沖では、6月下旬から海面水温が平年より高かったことに加え、7月に北上した暖水の影響もあり、8月は平年よりかなり高い状態が続きました。

父島近海および南鳥島近海では(図中B)、8月を通して太平洋高気圧に覆われ、平年より風が弱く、日射量が多かったため、海面水温が平年よりかなり高くなっていました。

日本海南部から東シナ海北部の海面水温は、平年より低くなっていました(図中C)。これらの海域では、8月上旬に台風第12号が通過したことにより風が強かったことと、中旬に停滞前線や低気圧の影響で平年より日射量が少なかったことにより、海面水温が平年より低くなりました。


海面水温の診断にあたって

  • 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。

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