日本近海の海面水温(月概況)

平成26年6月20日発表
気象庁地球環境・海洋部

診断 (2014年5月)

  • 三陸沖、日高沖、釧路沖では、海面水温が平年よりかなり低くなっていました(図中A)。
  • 日本の南の北緯25度以北、関東南東方、父島近海および南鳥島近海では、海面水温が平年よりかなり低くなっていました(図中B)。
  • 九州西方から沖縄諸島近海にかけては、海面水温が平年より低くなっており、平年よりかなり低い海域もみられました(図中C)。
  • 沖縄の南では、海面水温が平年より高くなっていました(図中D)。
  • 日本海中部および北部では、海面水温が平年より低くなっていました(図中E)。

日本近海の月平均海面水温平年差分布図(2014年5月)
日本近海の月平均海面水温平年差分布図(2014年5月)

海面水温の平年値(1981〜2010年の30年間の平均値)からの差を示しています。 平年差は、図の右にある0.5℃毎のスケールと同じ色で色分けされています。 内湾域等は、薄い灰色で示しています。また、海氷のために海面水温のデータがない海域は、灰色の網掛けで示しています。

この図の海面水温平年差は速報値です。海洋のデータバンクの図は、診断の発表後も、後から入手した観測値によって更新されることがありますので、最新の資料は、データバンクをご利用ください。

解説

日本近海の海面水温

三陸沖、日高沖、釧路沖では、親潮の影響で海面水温が平年よりかなり低くなっていました(図中A)。釧路沖では、オホーツク海の低温の海水が太平洋へ流出していたことも、海面水温が平年よりかなり低かった原因の一つと考えられます。また、5月下旬は低気圧が通過した影響で、これらの海域で海面水温が平年より低い海域が拡大しました。

日本の南の北緯25度以北、関東南東方、父島近海および南鳥島近海では、海面水温が平年よりかなり低くなっていました(図中B)。これらの海域では、低気圧による強風の影響や前線が停滞して日射量が平年より少なかった影響で、海面水温が平年より上昇しませんでした。

九州西方から沖縄諸島近海にかけては、海面水温が平年より低くなっており、平年よりかなり低い海域もみられました(図中C)。これらの海域では、5月上旬に北よりの風の影響で海面水温が平年ほど上昇せず、平年より1℃以上低い海域が拡大しました。

沖縄の南では、海面水温が平年より高くなっていました(図中D)。5月上旬は平年より低い状態でしたが、中旬以降は日射量が平年より多かったことと、南よりの風が吹いた影響で、海面水温が平年より高くなりました。

日本海中部および北部では、海面水温が平年より低くなっていました(図中E)。5月上旬は日本海中部と南部を中心に海面水温が平年より高い状態でしたが、平年より風が強かった影響で中旬以降は平年より低い海域が拡大しました。日本海北部では、5月を通して、留萌沖からサハリン西方にかけて海面水温が平年より低い状態となっており、上旬と下旬には平年よりかなり低い海域もみられました。


海面水温の診断にあたって

  • 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。

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