海面水温・海流(近畿・中国・四国周辺海域)
平成26年5月20日発表
大阪管区気象台
診断(2014年5月中旬)
- 四国沖および潮岬沖の海面水温は、平年より低い状態が続いています。
- 山陰沖の海面水温は、平年並の状態が続いています。
- 黒潮は、足摺岬、室戸岬および潮岬では接岸して流れています。
- 対馬暖流は、山陰沖西部では北東に流れ、隠岐の北からは東に流れ、北緯37.5度、東経134度付近の暖水域の周りを時計回りに流れています。隠岐の東では岸に沿った流れがみられます。
近畿・中国・四国周辺海域の海面水温平年差分布図(5月19日)
解説
海面水温
四国沖および潮岬沖の海面水温は、4月上旬以降、平年より低い状態が続いています。黒潮流路の南側では海面水温が平年よりかなり低い海域がみられます。
山陰沖の海面水温は、5月上旬に引き続き平年並の状態が続いています。
海面水温の今後の見通し
近畿・中国・四国周辺海域の海面水温は、向こう1か月、太平洋では平年より低く、日本海では平年並か平年より低いでしょう。
海流の実況と見通し
2014年5月中旬の近畿・中国・四国周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表:近畿・中国・四国周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注) 足摺岬での黒潮の離岸・接岸(※1) 接岸 6月上旬には離岸 室戸岬での黒潮の離岸・接岸(※1) 接岸 離岸と接岸を繰り返す 潮岬での黒潮の離岸・接岸(※1) 接岸 接岸 近畿・四国周辺海域のその他の顕著な現象 特にみられない − 日本海の海流 対馬暖流は、山陰沖西部では北東に流れ、隠岐の北からは東に流れ、北緯37.5度、東経134度付近の暖水域の周りを時計回りに流れている
隠岐の東では、岸沿いに流れがみられる− (注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。