海面水温・海流(近畿・中国・四国周辺海域)
平成25年10月18日発表
大阪管区気象台
診断(2013年10月中旬)
- 四国沖および潮岬沖では、海面水温が平年より高くなりました。
- 山陰沖では、海面水温が平年より高い状態が続いています。
- 黒潮は、足摺岬では接岸し、室戸岬および潮岬では離岸して流れています。
- 対馬暖流は、山陰沖西部では北北東に流れています。山陰沖東部では北緯38度、東経134度付近を中心とする暖水域に沿って時計回りに流れています。
近畿・中国・四国周辺海域の海面水温平年差分布図(10月17日)
解説
海面水温
四国沖および潮岬沖では、平年では海面水温が0.5℃程度低下する時期ですが、10日前と比べて海面水温がほとんど変化しませんでした。このため、沿岸よりの海域を中心に海面水温が平年より高くなりました。
山陰沖では、5月下旬以降、海面水温が平年より高い状態が続いています。
海面水温の今後の見通し
近畿・中国・四国周辺海域の海面水温は、向こう1か月、太平洋ではおおむね平年並、日本海では平年並か平年より高いでしょう。
海流の実況と見通し
2013年10月中旬の近畿・中国・四国周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表:近畿・中国・四国周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注) 足摺岬での黒潮の離岸・接岸(※1) 接岸 接岸が続く 室戸岬での黒潮の離岸・接岸(※1) 離岸 離岸が続く 潮岬での黒潮の離岸・接岸(※1) 離岸 離岸が続く 近畿・四国周辺海域のその他の顕著な現象 四国沖の北緯31度、東経134.5度付近に暖水渦がみられる − 日本海の海流 山陰沖西部では北北東に流れ、山陰沖東部では北緯38度、東経134度付近を中心とする暖水域に沿って時計回りに流れている − (注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。