海面水温・海流(沖縄周辺海域)
平成27年8月20日発表
沖縄気象台
診断(2015年8月中旬)
- 沖縄周辺海域の東経128度以西では海面水温が平年より低くなりました。
- 東経128度以東では海面水温が平年より低い海域がほぼみられなくなりました。
- 黒潮は、沖縄本島の北西180km付近を北東に流れています。
- 北緯22.5度、東経124度付近と北緯24度、東経131度付近に暖水域がそれぞれみられます。
沖縄周辺海域の海面水温平年差分布図(8月19日)
解説
海面水温
8月中旬の沖縄周辺海域は、平年ではほとんど海面水温が変化しない時期ですが、東経128度以西では、旬の半ばに平年より風が強く日射量が少ない日があったことから海面水温が平年より低くなりました。一方、東経128度以東では、平年より風が弱く日射量が多かった影響で海面水温が平年より低い海域がほぼみられなくなりました。
海面水温の今後の見通し
沖縄周辺海域の向こう1か月の海面水温は、東シナ海南部では平年より低い状態が継続する見込みです。沖縄の南では平年並か平年より低いでしょう。沖縄の東では平年並の見込みです。
海流の実況と見通し
2015年8月中旬の沖縄周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表:沖縄周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注) 沖縄本島から北西沖の黒潮までの距離(※1) 180km付近 − 沖縄周辺海域のその他の顕著な現象 沖縄の南の北緯22.5度、東経124度付近、北緯24度、東経131度付近に暖水域がそれぞれみられる − (注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
- 参考情報:暖水渦・冷水渦
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。