海面水温・海流(沖縄周辺海域)
平成27年7月17日発表
沖縄気象台
診断(2015年7月中旬)
- 沖縄周辺海域は、海面水温が平年より低くなっています。
- 黒潮は、沖縄本島の北西180km付近を北東に流れています。
- 北緯22.5度、東経125.5度付近と北緯23.5度、東経129度付近に暖水域がそれぞれみられます。
沖縄周辺海域の海面水温平年差分布図(7月16日)
解説
海面水温
7月中旬の沖縄周辺海域は、7月上旬の後半に通過した台風第9号の影響と、平年より日射量が少なかった影響で、広い範囲で海面水温が低下しました。このため、海面水温が平年より高い海域はほとんどみられなくなり広い海域で海面水温が平年より1℃以上低くなっており、沖縄の東では海面水温が2℃以上低い海域が広がりました。海面水温が30℃以上の海域はみられなくなっています。
- 参考情報:台風による水温低下
海面水温の今後の見通し
沖縄周辺海域の向こう1か月の海面水温は、平年より低い状態が続く見込みです。
海流の実況と見通し
2015年7月中旬の沖縄周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表:沖縄周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注) 沖縄本島から北西沖の黒潮までの距離(※1) 180km付近 − 沖縄周辺海域のその他の顕著な現象 沖縄の南の北緯22.5度、東経125.5度付近、及び、北緯23.5度、東経129度付近にそれぞれ暖水域がみられる − (注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
- 参考情報:暖水渦・冷水渦
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。