海面水温・海流(沖縄周辺海域)

平成27年5月29日発表
沖縄気象台

診断(2015年5月下旬)

  • 沖縄周辺海域では、海面水温が平年より高い海域が広い範囲で縮小しました。
  • 黒潮は、沖縄本島の北西180km付近を北東に流れています。
  • 北緯23.5度、東経126度付近に暖水域が、北緯28度、東経132度付近に暖水渦が、それぞれみられます。

沖縄周辺海域の海面水温平年差分布図(5月28日)
沖縄周辺海域の海面水温平年差分布図(5月28日)

海面水温の平年値(1981〜2010年の30年間の平均値)からの差を示しています。 平年差は、図の右にある0.5℃毎のスケールと同じ色で色分けされています。 内湾域等は、薄い灰色で示しています。

この図の海面水温平年差は速報値です。沖縄周辺海域のデータの図は、診断の発表後も、後から入手した観測値によって更新されることがあります。

解説

海面水温

5月下旬の沖縄周辺海域は、平年では10日間で0.5℃程度海面水温が上昇する時期ですが、梅雨前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が多く平年より日射量が少なかったため、海面水温が低下しました。特に沖縄の東では海面水温が1℃以上低下し、5月中旬にみられた海面水温が平年より2℃以上高い海域はみられなくなりました。

海面水温の今後の見通し

沖縄周辺海域の向こう1か月の海面水温は、平年並か平年より高くなるでしょう。

海流の実況と見通し

2015年5月下旬の沖縄周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。

表:沖縄周辺海域の海流の実況と見通し
海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注)
沖縄本島から北西沖の黒潮までの距離(※1 180km付近
沖縄周辺海域のその他の顕著な現象 沖縄の南の北緯23.5度、東経126度付近に暖水域が、沖縄の東の北緯28度、東経132度付近に暖水渦が、それぞれみられる

(注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。

(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。


海面水温の診断にあたって

  • 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。

このページのトップへ