海面水温・海流(沖縄周辺海域)
平成26年11月28日発表
沖縄気象台
診断(2014年11月下旬)
- 東シナ海南部では、海面水温が平年より高い海域が拡大しました。
- 沖縄の南では、海面水温が平年より低い海域が縮小しました。
- 黒潮は、沖縄本島の北西190km付近を北東に流れています。
- 北緯22.5度、東経123度付近に暖水渦がみられます。
沖縄周辺海域の海面水温平年差分布図(11月27日)
解説
海面水温
11月下旬の沖縄周辺海域は、平年では0.5〜1℃海面水温が低下する時期ですが、風が平年より弱かった影響で東シナ海南部や沖縄の南の広い海域で海面水温がほとんど変化しませんでした。このため、東シナ海南部では海面水温が平年より高い海域が拡大し、沖縄の南では海面水温が平年より低い海域が縮小しました。
海面水温の今後の見通し
沖縄周辺海域の向こう1か月の海面水温は、東シナ海南部は平年より高い状態が続くでしょう。沖縄の南と沖縄の東では平年並か平年より高くなる見込みです。
海流の実況と見通し
2014年11月下旬の沖縄周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表:沖縄周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注) 沖縄本島から北西沖の黒潮までの距離(※1) 190km付近 − 沖縄周辺海域のその他の顕著な現象 先島の南の北緯22.5度、東経123度付近に暖水渦がみられる − (注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
- 参考情報:暖水渦・冷水渦
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。