海面水温・海流（沖縄周辺海域）
平成26年8月8日発表
沖縄気象台
診断（2014年8月上旬）
- 沖縄周辺海域では、海面水温が平年より高い海域が縮小しました。
- 黒潮は、沖縄本島の北西160km付近を北東に流れています。
- 北緯24度、東経128度付近と北緯22.5度、東経123.5度付近に暖水域がそれぞれみられます。
沖縄周辺海域の海面水温平年差分布図（8月7日）
海面水温の平年値(1981〜2010年の30年間の平均値)からの差を示しています。 平年差は、図の右にある0.5℃毎のスケールと同じ色で色分けされています。 内湾域等は、薄い灰色で示しています。
この図の海面水温平年差は速報値です。海洋のデータバンクの図は、診断の発表後も、後から入手した観測値によって更新されることがありますので、最新の資料は、データバンクをご利用ください。
解説
海面水温
8月上旬の沖縄周辺海域は、7月末から8月上旬前半にかけて沖縄の南、東シナ海を通過した台風第12号や、8月上旬半ばに沖縄の南にあって、8月上旬後半には南大東島の北を北上している台風第11号の影響で海面水温が低下し、沖縄諸島近海の海面水温が平年より高い海域はほとんどみられなくなり、海面水温が平年より低い海域が広がりました。
- 参考情報：台風による水温低下
海面水温の今後の見通し
沖縄周辺海域の向こう1か月の海面水温は、東シナ海南部では平年並になるでしょう、沖縄の東は平年並か平年より高くなる見込みです、沖縄の南では平年並か平年より低くなるでしょう。
海流の実況と見通し
2014年8月上旬の沖縄周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表：沖縄周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し（注） 沖縄本島から北西沖の黒潮までの距離（※1） 160km付近 − 沖縄周辺海域のその他の顕著な現象 沖縄の南の北緯24度、東経128度付近と先島の南の北緯22.5度、東経123.5度付近に暖水域がそれぞれみられる − （注）『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
（※）が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
- 参考情報：暖水渦・冷水渦
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位（下位）1/10以上（以下）を「平年よりかなり高い（低い）」としています。