海面水温・海流(九州・山口県周辺海域)
平成25年12月10日発表
福岡管区気象台
診断(2013年12月上旬)
- 九州・山口県周辺海域では、対馬海峡から済州島の西にかけては、海面水温が平年より0.5℃以上高い海域が拡大しました。九州東岸から南岸にかけては、海面水温が平年より1℃以上低い海域がみられます。
- 黒潮は、トカラ海峡の北緯29.7度付近を南東に流れ、都井岬で接岸して流れています。
九州・山口県周辺海域の海面水温平年差分布図(12月9日)
解説
海面水温
対馬海峡から済州島の西にかけての海域では、風が平年より弱かったため、海面水温が平年ほど下がらず、平年より0.5℃以上高い海域が拡大しました。
また、九州東岸から南岸にかけては、海面水温が平年より1℃以上低い海域が11月下旬に続きみられます。
海面水温の今後の見通し
向こう1か月の九州・山口県周辺海域の海面水温は、平年並でしょう。
海流の実況と見通し
2013年12月上旬の九州・山口県周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表:九州・山口県周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注) トカラ海峡の黒潮の通過緯度/向き(※1) 北緯29.7度/南東 − 都井岬での黒潮の離岸・接岸(※1) 接岸 離岸 九州・山口県周辺海域のその他の顕著な現象 特にみられない − (注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。