海面水温・海流(九州・山口県周辺海域)
平成25年6月20日発表
福岡管区気象台
診断(2013年6月中旬)
- 九州・山口県周辺海域の海面水温は、都井岬の東や済州島の南西の海域を除き、平年より高くなっています。
- 黒潮は、トカラ海峡の北緯29.5度付近を東に流れ、都井岬で離岸して流れています。
九州・山口県周辺海域の海面水温偏差分布図(6月19日)
解説
海面水温
九州・山口県周辺海域では、風が弱い日が多く、おおむね平年より日照時間が多かったため、平年では10日前と比べて1℃程度上昇する海面水温が、広い海域で2℃程度上昇しました。そのため、6月上旬に海面水温が平年より低かった都井岬の東や済州島の南西の海域では海面水温が平年並になり、その他の海域では海面水温が平年より高くなりました。
海面水温の今後の見通し
向こう1か月の九州・山口県周辺海域の海面水温は、平年並になるでしょう。
海流の実況と見通し
2013年6月中旬の九州・山口県周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表:九州・山口県周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注) トカラ海峡の黒潮の通過緯度/向き(※1) 北緯29.5度/東 − 都井岬での黒潮の離岸・接岸(※1) 離岸 7月中旬まで離岸 九州・山口県周辺海域のその他の顕著な現象 九州西方では黒潮からの暖水が北に張り出している − (注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。