地震防災対策強化地域判定会会長会見(定例)

報道発表日

平成14年2月25日

本文

第194回地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会記者説明コメント

最近の東海地域とその周辺の地震・地殻活動

 東海地域において、スラブ内の地震活動は、最近はやや少ない状態です。
 駿河湾及びその西岸域の地殻内の地震活動については、最近は平常かやや多い状態で推移しています。
 また、東海地域及び周辺の地殻変動には、国土地理院の観測によれば昨年から長期的な変化が認められ、現在でも依然として継続しているように見えます。
 現在のところ、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていません。

(解説)

 地殻変動については、昨年の春頃から国土地理院のGPS観測網によって東海地域の広域で検出された非常にゆっくりとした非定常的な動きは、依然として継続しているように見えます。先月のコメントで“最近は鈍化の兆しなどゆらぎも認められるようになりました”とありましたが、観測精度の限界付近での議論であるため、ゆらぎについて一喜一憂するのは適当でなく、もう少し長い目で現象の推移を見守る必要があると考えられたことから、今回のコメント文からははずしています。また、気象庁の体積歪計などその他の地殻変動観測データには特段の異常は観測されていません。
 このように、直ちに東海地震に結びつくような変化は観測されていませんが、気象庁では今後とも注意深く監視を続けて行きます。


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問い合わせ先

地震火山部 地震予知情報課
電話:03-3212-8341 (内線)4576

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