推計震度分布図の求め方について

推計震度分布図の求め方

 従来の推計震度分布図では、1km四方の格子間隔で震度を推計していますが、令和5年2月からは、250m四方の格子間隔で震度を推計します。また、震度を推計する手法についても技術開発を進め、新たに緊急地震速報の震度予測技術(※1)を用いた手法を導入し、停電等で震度データが入手できない観測点があった場合も、推定震度を算出することにより精度の良い推計震度分布図が作成できるようにします。これらのことにより、詳細化・高度化した推計震度分布図を提供します。

 高度化した推計震度分布図では、震源の深さに応じて下記の何れかの手法を使用します。閾値としては、緊急地震速報の震度予測手法の深さの制限と同じ150kmに設定しています。

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  ※1 詳細については、緊急地震速報の概要や処理手法に関する技術的参考資料をご覧ください。


 ●震源要素による推定値を用いる手法(震源が深くない地震の場合)
  緊急地震速報の震度予測技術による推定震度(※2)と実際に観測した震度データを使用し、面的な推計震度分布を作成します。
  ①から⑥までの処理を順次実施することにより、推計震度分布図を作成します。

  ※2 震源要素(震源の位置と規模)と、震源からの距離による揺れの減衰具合を用いて推定した震度。

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 ●震度データによる手法(震源が深い地震の場合)
  実際に観測した震度データを使用し、地盤増幅度を用いて面的な推計震度分布を作成します。
  ①から④までの処理を順次実施することにより、推計震度分布図を作成します。

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