

《2018年1月25日09時の地上天気図(左)と、衛星可視画像(右)》
日本列島の西側で気圧が高く、東側で気圧が低い冬型の気圧配置となり、等圧線が縦じまになっています。強い寒気が流れ込んだため、日本海側は暴風雪、東北地方はほぼ全域で日中の気温が氷点下でした。
衛星画像では、すじ状の雪雲が日本海側に流れ込んでいます。雲は奥羽山脈でせき止められ、太平洋側の沿岸部は晴れて雲がないため黒く写っています。
《蔵王の樹氷》
山形県山形市
撮影:本田耕平氏
冬、日本付近は大陸に高気圧、日本の東海上から千島方面に発達した低気圧がある冬型の気圧配置となり、南北方向に等圧線がのびます。日本付近の等圧線間隔は年間を通じて最も狭く、北西の季節風が卓越します。
東北地方の日本海側では、大陸から吹き出す冷たく乾燥した季節風が暖かい日本海を渡る際、海面から熱と水蒸気の補給を受けて雪雲が発生するため、日照時間が少なく、雪の降る日が多くなります。雪雲は山地にぶつかって上昇し、山沿いに大量の雪を降らせます。冬型の気圧配置が強まると平地でも大雪となり、交通機関の混乱、除雪や雪下ろし作業中の事故の多発など、市民生活に多大な影響をもたらします。
一方、太平洋側では季節風が奥羽山脈を越える際に乾燥するため、沿岸地域や平野部を中心に乾いた晴天となることが多くなります。強い寒気に覆われると雪が降ることもありますが、東北地方南部の太平洋沿岸で長期間積雪になることはまれです。
《2018年1月25日09時の地上天気図(左)と、衛星可視画像(右)》
日本列島の西側で気圧が高く、東側で気圧が低い冬型の気圧配置となり、等圧線が縦じまになっています。強い寒気が流れ込んだため、日本海側は暴風雪、東北地方はほぼ全域で日中の気温が氷点下でした。
衛星画像では、すじ状の雪雲が日本海側に流れ込んでいます。雲は奥羽山脈でせき止められ、太平洋側の沿岸部は晴れて雲がないため黒く写っています。
冬になると大陸から冷たく乾燥した季節風が吹きだします。
季節風が日本海を渡る間に、海面から熱と水蒸気を補給し、雪雲を発生させます。この雪雲は、東北の南北に連なる山脈を越えられず、日本海側に雪を降らせます。山脈を越えた季節風は乾燥しているので、太平洋側では晴天の日が続きます。
1月の最深積雪の平年値(メッシュ平年値2010より) 1月の日照時間の平年値(メッシュ平年値2010より)