太平洋側の多雨と瀬戸内側の少雨

  • 四国地方は四国山地によって地形的に北と南に分けられ、気候も瀬戸内側と太平洋側で大きく異なります。年降水量の平年値を見ると瀬戸内側では1,000~2,000ミリに対して、台風の影響を受けやすい太平洋側では3,000ミリを超える地域が多く、4,000ミリを超える所もあります(第1図)。
  • 四国内の各気象台における月降水量の平年値は、太平洋側の高知では春から秋にかけて降水量が多くなるのに対して、瀬戸内側の高松では年間を通して少ない傾向がみられます(第2図)。
  • 暖候期には、南からの暖かく湿った空気が急峻な四国山地によって上昇流となるため、太平洋側で降水量が多くなりますが、瀬戸内側では四国山地に阻まれて少なくなります(第3図)。 また、寒候期にも北からの寒気は関門海峡から愛媛県に一部流れ込みますが、中国山地に阻まれて降水量は少なくなります(第4図)。

年降水量分布&地点名図 第3図 夏のイメージ図
第2図 月降水量グラフ 第4図 冬のイメージ図

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