南極の気象(2025年7月)


1.概 況

7月は、4月以降に引き続き、月平均気温が平年より高かった。 また、月最深積雪は102cmを記録し、7月の月最深積雪の小さい方から7位となった。 期間中のブリザード発生回数は、計3.5回(0.5回は月跨ぎ)となった。
上旬は、低気圧の接近に伴いしばしばふぶきとなり、6月30日から1日にかけてのふぶきはA級ブリザード、6日及び8日から9日にかけてのふぶきはC級ブリザードとなった。
中旬も雪やふぶきの日が多く、特に18日から19日にかけてのふぶきはB級ブリザードとなった。また、14日から15日にかけては2月以来となる霧が発生した。
下旬は、晴天とふぶきの期間が交互に現れた。高気圧に覆われ3日以上にわたって晴れが続く期間もあったが、その間は冷え込みが厳しく、日平均気温が-20℃を下回った。 30日から31日にかけてのふぶきはC級ブリザードとなった。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-14.8℃平均湿度72%
最高気温-5.5℃(19日)平均雲量8.1
最低気温-27.1℃(29日)日照時間9.5h
平均風速6.3 )m/s全天日射量0.1MJ/㎡
最多風向NE )雪日数25日
最大風速35.2 )m/s(NE 1日)霧日数2日
最大瞬間風速41.6 )m/s(NE 1日)平均気圧(海面)984.7hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温の推移および月平均気温の累年値

日平均気温の推移

日平均気温の推移

データは こちら をご参照下さい。
月平均気温の累年値

月平均気温の累年値

データは こちら をご参照下さい。


4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



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