南極の気象(2025年5月)
1.概 況
5月は、低気圧が接近した影響で気温が高い日が多く、5月の月平均気温の高い方から6位を記録した。
また、月最深積雪は5月の小さい方から9位となる77cmを記録した。
上旬は、低気圧の接近・通過に伴い曇りや雪又はふぶきとなる日が多く、5日から7日にかけてのふぶきはB級ブリザードとなった。
また、暖気が流れ込んだため、平均気温は平年よりかなり高くなり、6日には5月の日最低気温の高い方から2位となる-3.6℃を記録した。
中旬は、高気圧の圏内に入り、晴れて風も弱い日が続くことがあった。
下旬は、低気圧や気圧の谷の接近・通過が多くなり、曇りや雪又はふぶきとなる日が多かった。
20日から21日にかけてと30日から31日にかけてのふぶきは、それぞれC級ブリザードとなった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -10.9℃ | 平均湿度 | 69% |
---|---|---|---|
最高気温 | -1.7℃(8日) | 平均雲量 | 7.5 |
最低気温 | -21.8℃(28日) | 日照時間 | 13.1h |
平均風速 | 6.9m/s | 全天日射量 | 0.2MJ/㎡ |
最多風向 | NE ) | 雪日数 | 24日 |
最大風速 | 28.0m/s(NE 31日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 34.0m/s(NE 31日) | 平均気圧(海面) | 985.2hPa |
3.日平均気温の推移および月平均気温の累年値

日平均気温の推移
データは
こちら
をご参照下さい。

月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月下旬、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。